誰も農業を知らない

 本書を通してあらためて考えるようになったのは次のようなことだ。 有機農業はライフスタイルとしてとらえた方がいい 家族農業を応援することも農業の効率化に欠かせない  詳細は後ほど述べるとして、この二点は丹波市の現状に即しても深めていけそうなポイントである。   続き …

ポピュリズムとは何か

 ポピュリズムとは何かと聞かれて、どう答えよう?  大衆の人気をとる政治家といった印象でしか答えられない。大衆の声を反映するのであれば、それもまた民主主義といえるだろうか。  本書においてヤン=ベルナー・ミュラーは、それを真っ向から否定している。ポピュリズムは 続き …

共同体の基礎理論―自然と人間の基層から―

近代化のなかで「共同体」は解体すべき対象であったという、「まえがき」でも述べられている視座が、本書の確かな土台となっている。 その「共同体」が今、あらためて未来へ向けた可能性として期待されている。この期待を語るとき、ぼくたちは安易に「人間関係(縁)」「思いやり 続き …

20世紀ファッションの文化史―時代をつくった10人

楽しく、かつ刺激的な一冊。 ファッション業界に限らず、およそクリエイティブに関わっている人であれば、インスパイアされる箇所が多いことだろう。 あるものごとの歴史を取り上げるにあたって、人に焦点をあてるアプローチがある。このコーナーでとりあげてきた本の中でなら、 続き …

第三の消費文化論―モダンでもポストモダンでもなく

ポストモダン消費論、というのがあった。 1980年代から盛んに言われるようになった。当時日本でもブームになった記号論など、ポストモダン思想の見方を用いて消費を分析する見方だ。 間々田さんは、ポストモダン的文化の内容について、その特徴を次の3点にまとめている。 続き …

流線形シンドローム―速度と身体の大衆文化誌

こういう切り口があったか。みごとな文化論。 流線形、streamline。今でこそ何気なくつかっているこの言葉の誕生と流行を追っている。副題にあるように、もともとは「速度」に関連した物理用語であったものが、身体性を持ち、政治的な力さえ持つようになった。 嚆矢と 続き …

学校裏サイト―ケータイ無法地帯から子どもを救う方法

ある調査によると、SNSなどのコミュニティサイトを利用したことのない保護者が3割という。しかし、出会い系はもちろん、学校裏サイトにしても、今問題になっているケータイサイトの多くは、コミュニティ系だ。保護者と子どもの間には、ネット利用においておおきな断絶がある。 続き …