ポピュリズムとは何か
ポピュリズムとは何かと聞かれて、どう答えよう? 大衆の人気をとる政治家といった印象でしか答えられない。大衆の声を反映するのであれば、それもまた民主主義といえるだろうか。 本書においてヤン=ベルナー・ミュラーは、それを真っ向から否定している。ポピュリズムは 続き …
丹波市議会議員/雑文家
これからの社会ってどうなっていくんだろう。ぼくたちは、どんな指針をもって生きていけばいいんだろう。
そんなことを考えるときのヒントになるような書籍のレビューです。興味のおもむくままなので、トレンド的なものから、社会哲学的なものまで、基本的にノンジャンルです。
ポピュリズムとは何かと聞かれて、どう答えよう? 大衆の人気をとる政治家といった印象でしか答えられない。大衆の声を反映するのであれば、それもまた民主主義といえるだろうか。 本書においてヤン=ベルナー・ミュラーは、それを真っ向から否定している。ポピュリズムは 続き …
近代化のなかで「共同体」は解体すべき対象であったという、「まえがき」でも述べられている視座が、本書の確かな土台となっている。 その「共同体」が今、あらためて未来へ向けた可能性として期待されている。この期待を語るとき、ぼくたちは安易に「人間関係(縁)」「思いやり 続き …
楽しく、かつ刺激的な一冊。 ファッション業界に限らず、およそクリエイティブに関わっている人であれば、インスパイアされる箇所が多いことだろう。 あるものごとの歴史を取り上げるにあたって、人に焦点をあてるアプローチがある。このコーナーでとりあげてきた本の中でなら、 続き …
ポストモダン消費論、というのがあった。 1980年代から盛んに言われるようになった。当時日本でもブームになった記号論など、ポストモダン思想の見方を用いて消費を分析する見方だ。 間々田さんは、ポストモダン的文化の内容について、その特徴を次の3点にまとめている。 続き …
こういう切り口があったか。みごとな文化論。 流線形、streamline。今でこそ何気なくつかっているこの言葉の誕生と流行を追っている。副題にあるように、もともとは「速度」に関連した物理用語であったものが、身体性を持ち、政治的な力さえ持つようになった。 嚆矢と 続き …