新実存主義

 ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエルの著作。『なぜ世界は存在しないのか』で一躍有名になりました。  前著で「世界」をとりあげたガブリエルが『新実存主義』で取り上げるのは「心」。正直、ぼくにとって彼の文章はすっきり筋が通っているとは思えず難渋しました。  それ 続き …

暇と退屈の倫理学

 コロナ禍。  ステイ・ホームに伴い自由にできる時間が増えたと感じていらっしゃる人も多いのではないか。 暇はある。それを退屈と感じる人もいるだろう。気晴らしにゲームということで、関連企業の株価はあがっている。  全国的な自粛期間中、自殺者数が減ったという統計も 続き …

多数決を疑う

 社会的選択理論という学問分野があります。何かを決定しようとするとき、どのような決定方法がいいかということを研究する分野です。  ABCの3人から1人を選ぶとします。どんな方法をとりますか?  簡単なのは1名だけ書いて投票してもらう方法。10人が投票してAさん 続き …

誰も農業を知らない

 本書を通してあらためて考えるようになったのは次のようなことだ。 有機農業はライフスタイルとしてとらえた方がいい 家族農業を応援することも農業の効率化に欠かせない  詳細は後ほど述べるとして、この二点は丹波市の現状に即しても深めていけそうなポイントである。   続き …