丹波市における非課税世帯数と困窮する子育て世帯

 6月議会が始まりました。  5月31日が初日で、この日は議案2件を即日採決しました。即日採決といっても、同じ日に委員会を開いて審議した後に本会議で採決する場合と、委員会付託を省略して本会議での質疑の後、採決する(即決)する場合があります。  今回はいずれの議 続き …

国民健康保険税の決まり方と財政

 前回「国民健康保険税の仕組み」で、国民健康保険の特徴や保険料の中身、その決定過程についてご紹介しました。  では、そもそも被保険者が負担する国民保険税の総額はどのように算出されているのでしょうか?  今回は、誰に聞いても「ややこしい」と言われる魔窟(笑)に挑 続き …

国民健康保険税の仕組み

 国民健康保険税って高いですよね。わが家でも毎月痛感しています。  毎年この時期に、次年度からの国保税額を決定する議案が提案されます。 ・議案20号 丹波市国民健康保険税条例の一部を改正  国民健康保険は「保険料」という場合と「保険税」という場合があります。  続き …

介護現場の現代的課題と条例改正

 3月議会では高齢者福祉に関する議案が上がっています。  いずれも国の動きに対応しての条例改正です。高齢者福祉の動向を知る意味で、すこし読み込んでみましょう。 議案27号 丹波市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改 続き …

介護保険料はどう決める?

 3月議会で、新年度の介護保険料についての提案がなされます。 議案26号 丹波市介護保険条例の一部を改正  介護保険料は3年ごとに見直されますが、令和3年度から5年度の介護保険料は、基準となる額でこれまでの70,680円から71,280円にあがります。  前も 続き …

親密性の社会学―縮小する家族のゆくえ

介護の社会化が進められている。 それはたとえば、介護保険制度を導入し、介護士などによるケアができる体制を整えることを意味している。つまり社会化とは、介護や育児といった、これまでは家庭内で担われてきた役割を家族から切り離し、社会としてめんどうをみようということだ 続き …

連帯と承認―グローバル化と個人化の中の福祉国家

日本はどこに行こうとしているのだろう。グローバル化、個人化を前提とした改革が進められた後、格差の解消が言われる現在は、あるいは福祉国家であろうとしているのか。そんな思いから、これはまさに副題にひかれて手にした本だ。 福祉国家という言葉を、精密に理解していたわけ 続き …

<病>のスペクタクル―生権力の政治学

生権力というのは、西欧の近代社会で行使されている権力を名づけた、フーコーによる造語だ。美馬達哉さんが第四章「<生>のテクノスコープ」で行っている解説を参考に、少しまとめておこう。 君主が絶対的だった封建社会では、人々は、従わなければ殺されるという「死の権力」に 続き …

ひきこもりの<ゴール>―「就労」でもなく「対人関係」でもなく

「就労」でもなく「対人関係」でもなく、とある。 逆に言えば従来のひきこもりの出口は、「就労」あるいは「対人関係」におかれていたということになるんだろうね。そのあたりの社会的文脈を、石川良子さんはこんな風に振り返っている。 まず、ひきこもりが新聞にとりあげられる 続き …