「自己肯定感」はいつから使われ始めたか

 2月4日(土)の午後、「自己肯定感とこどもの権利」を副題とするシンポジウムを、市議会の委員会主催で行います。 ぜひ、皆さんいらしてくださいね。  自己肯定感(Self-Esteem)という言葉を、教育とからめてぼくが明確に意識したのは、2005年4月号『日経 続き …

多数決を疑う

 社会的選択理論という学問分野があります。何かを決定しようとするとき、どのような決定方法がいいかということを研究する分野です。  ABCの3人から1人を選ぶとします。どんな方法をとりますか?  簡単なのは1名だけ書いて投票してもらう方法。10人が投票してAさん 続き …

議会だより革命

 神戸新聞社の特集「ギカイズム」第2期の冒頭で、丹波市議会を取り上げていただきました。議会改革度ランキングで、丹波市議会は上位100位以内をキープ。議会改革の先進議会として紹介されたのです。  その中で、丹波市議会の広報誌「たんばりんぐ」を大きく取り上げていた 続き …

多様性の時代を生きるということ~そのパラドクスを乗り越えて~

 このところ「多様性」をめぐっての議論が盛り上がって(?)いますね。  安倍首相が10月4日の第200回国会における所信表明で「新しい時代の日本に求められるのは、多様性であります」とその重要性に触れたこと。  あるいはラグビー日本代表の快進撃、多国籍のメンバー 続き …

決算審査はどう行うか(健全性編)

 「決算審査の勘所」で決算審査の概要をお知らせしました。  それでは丹波市の決算は具体的にどうなっているか。今回から3回に分けてお伝えします。  その前に。 議会では決算審査にあたって、提出された書類をもとに審査する決まりです。証拠書類等を検閲することはできま 続き …

決算審査の勘所

 9月議会のメインは決算の認定です。  丹波市議会では補助金不正受給のあった前々回の決算審査で不認定としました。もっとも不認定があったから執行された予算が無効になるというものではありません。  しかし平成29年度にガバナンスの向上という観点から地方自治法が改正 続き …

議会を通さない市長による専決処分

 6月議会が始まりました。 議会の初日は、市長から議会への報告事項の他、議会の閉会中に市長が専決処分した案件に対する承認から始まります。 専決処分とは何か、そして不承認の場合は?  専決処分というのは、議会にかけるべき案件でありつつ、それを経ずに市長が決裁して 続き …

ポピュリズムとは何か

 ポピュリズムとは何かと聞かれて、どう答えよう?  大衆の人気をとる政治家といった印象でしか答えられない。大衆の声を反映するのであれば、それもまた民主主義といえるだろうか。  本書においてヤン=ベルナー・ミュラーは、それを真っ向から否定している。ポピュリズムは 続き …

少数意見と合意形成

丹波新聞社さん、昔からこういう記事の書き方をされてたでしょうかね?(良い意味です。) 公平性と民主主義と 先日、所属している総務常任委員会で山南地域の中学校統合についての説明が教育委員会からありました。 その場の主なやりとり、丹波新聞(5月27日付)から引用し 続き …

決算審査の着目点~議員必携をもとに

そんなわけで続く決算審査。『議員必携』をもとにしつつ、どんなところに着目して審査しているのか、メモします(金額は平成28年度決算に基づくもの)。 歳入の審査 歳入には各種あるわけですが、丹波市の場合、全体で412億円のうち、地方交付税が約3割、市税は約2割、市 続き …