イスラームの人間観・世界観―宗教思想の深淵へ

文明の対立、あるいは文明の衝突といわれる。最近では文明の対話とも。端的にはそれは、キリスト文明とイスラム文明の対立、あるいは対話を意味している。 分かりやすい構図だ。キリスト文明とイスラム文明は違う。宗教思想が違う。だから対立する。対話しなくてはいけない。 た 続き …

明日の広告―変化した消費者とコミュニケーションする方法

もう10年以上前だったろうか、一緒にセールス・プロモーション関連の仕事をしていた友人たちと、「広告って、恋文だよねぇ」なんて言っていた。 ひとりの後輩が、なにかの講演会で、プロモーション手法を恋の手ほどきに例えて説明し、それを評してもうひとりの後輩が、「あれ、 続き …

暴走する「世間」―世間のオキテを解析する

おもしろい。非常に刺激的。 世間学については、以前にも『世間学への招待』などで触れて、その着想を新鮮に感じていた。こちらも入門書としておもしろく、お薦めだ。 それで。 ぼく自身は「世間」が日本を読み解くために有効な枠組みであると感じる一方で、現代においてそれは 続き …

親密性の社会学―縮小する家族のゆくえ

介護の社会化が進められている。 それはたとえば、介護保険制度を導入し、介護士などによるケアができる体制を整えることを意味している。つまり社会化とは、介護や育児といった、これまでは家庭内で担われてきた役割を家族から切り離し、社会としてめんどうをみようということだ 続き …

地域切り捨て―生きていけない現実

力作。 学術的な冷静な視点と、ジャーナリストによる現場の熱い空気が、よい混合をみせている。地域問題を考える人は必読。ここには、数多くの「生きていけない現実」がある。 現実に押しつぶされるような感覚というのは、こういう感覚を言うのだろうか。 しかし本書は、その現 続き …