公務員給与の時間単価はどう決まるのか―官吏と公吏の哀しき?違い―

 これまで国の基準に準じて計算していた丹波市職員さんの給与の時間単価を、労働基準法の定めに従って計算するようにしたら、少しだけあがりそうだ、という話。  みなさん、自分の給与の時間単価ってどのように計算されますか? そう、シンプルに「年間(基本)給与÷年間労働 続き …

農業委員会の委員構成についてのきまりごと

 この3月の定例会では、同意案件が28件提案されています。 人権擁護委員の候補者の推薦への同意が4件、農業委員会委員の任命が24件です。 同意1号 人権擁護委員の候補者の推薦  人権擁護委員については、以前「人権擁護委員というおしごと」にまとめました。今回、4 続き …

公益通報と不当要求行為

 「職員倫理基準をどこまで拡げるか」で、丹波市の「法令遵守の推進等に関する条例」の改正について問題点を指摘しました。 ただ、改正のポイントはふたつあり、もう一つの改正については必要なことと考えています。  それは、2022年6月の「公益通報者保護法」の一部改正 続き …

人事院勧告とラスパイレス比較

 令和4年8月の人事院勧告(「給与勧告の仕組みと本年勧告のポイント」参照)を受けて、国家公務員の給与等が改定されました。  均衡の原則というのでしたか、国家公務員の改定に合わせ、丹波市の職員の給与も改定するために提案されている議案です。 ■議案90号 丹波市職 続き …

公務員の定年延長とセカンドライフ支援

 労働力人口の減少が心配される中、定年引上げの声がにぎやかなのはご存知でしょう。  国家公務員の制度改正(「国家公務員法等の一部を改正する法律案の概要」参照)に合わせて、地方公務員法の一部改正が行われました(「地方公務員法の一部を改正する法律(令和3年法律第6 続き …

一部事務組合ってなんだ?

 「丹波市・一部事務組合公平委員会」について取り上げた機会に、一部事務組合って何ぞや、ということをまとめておきましょうか。  一部事務組合というのは、地方公共団体が、その事務の一部を共同して処理するために設置する、特別地方公共団体です。 ごみ処理や消防などを、 続き …

公平委員会というお仕事

 2022年12月議会には人事関係の同意案件が2件出されています。  法律の言い回しを受けて一方は「選任」、一方は「任命」となっているところがちょっと面白かったりしますが、そこに入り込むと沼になりそうなので、おいときます。 ■同意9号 丹波市・一部事務組合公平 続き …

固定資産評価審査委員会委員を審査する

 9月議会に提案される事件は認定11件、同意4件、議案25件です。  このうち認定は決算関係。一般会計、特別会計、公営企業会計、それぞれについての認定審査をしなくてはなりません。議案のうち11件は補正予算。丹波市は一般会計のほか、特別会計が8件、公営企業会計が 続き …

人事院勧告を職員給与に反映する

 先の投稿「丹波市における非課税世帯数と困窮する子育て世帯」で2議案を即決と記しました。 もう一つの即決議案が、以下です。 議案44号 丹波市職員の給与に関する条例及び丹波市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例  職員さんの給与の額を、人 続き …

国民健康保険税の決まり方と財政

 前回「国民健康保険税の仕組み」で、国民健康保険の特徴や保険料の中身、その決定過程についてご紹介しました。  では、そもそも被保険者が負担する国民保険税の総額はどのように算出されているのでしょうか?  今回は、誰に聞いても「ややこしい」と言われる魔窟(笑)に挑 続き …