コロナウイルス感染拡大防止への取り組み課題

根拠をもとに冷静かつ迅速かつ先取りした対策を行っているか?

 その後の質疑の中で、丹波市としてマスクの備蓄は3万枚程度との回答がありました。ただ10年くらい前の新型インフルエンザ時のものであったり、5年前の丹波市豪雨災害のときの寄贈品であったりし、現状を確かには把握できていないとのことです。

 心配になりました。マスク不足が話題に上り始めてもうだいぶ経ちましたよね? それなのに、現時点においていまだに、備蓄を把握できていないというのはどういうことでしょうか。
 正直、このあたりのマネジメントが、市政には欠けているのではないか。そんなことも感じます。先読み能力が欠けていないか。

 ぼくからは次の3点について質疑しました。その回答と回答へのぼくなりの考え方も含めてご紹介します。

1)現状認識が甘いのではないか

 説明の冒頭で「終息(ないし収束)するまで」という発言がありました。ぼくは今回の対応は、あくまでも急激な拡大を防ぐための(スピードと規模を抑えるための)ものと理解しています。したがって、仮にこれから2週間先に(患者ゼロの)平常な状況になっていると想定しているのであれば、認識が甘いと感じました。

 そこでその点を質しました。
 回答としては、当然ながら、同じ認識でいるとのことでした。

 とすれば、2週間後も現在と同様の患者数の状況であることも想定しているのが当然(抑え込めているということで、ある意味ではそれでも良い結果です)。
 じゃあ2週間でなにも変わらないの? いえ、そこが重要なところ。2週間後、決定的に違っていなくてはならないのは、患者発生への対応力です。
 現時点であれば制御できない恐れが高いところ、仮に患者が拡大しても制御できる能力を高めておく。それが行政としてこの2週間で行わなくてはいけないことです。
 今回の対応策を、感染拡大を防止するためという第一次的な目的だけでとらえているのであれば行政失格。これによって稼いだ時間で、感染への対応力を高めておくことが、最大の使命ではないでしょうか。

2)県との情報共有ができていないのではないか

 現時点で感染が疑われる患者さんの相談窓口は兵庫県です。
 従って現状を正しく把握するためには、兵庫県との密な情報共有が欠かせません。しかし議員総会で報告された資料には「県民相談窓口への相談件数」しかなく、PCR検査数の記載がありません。その点を質しました。
 回答としては、県のホームページで発表されており、前述したように累計78名の調査をし、陽性は0名とのことでした。
 つまり直接的な情報共有は無く、ホームページで見て知るという状況ということですね。県が検査数を公表し始めたのがまさにこの日28日からですので、仕方の無いところもあるかもしれませんが、これではいけないと思います。
 県と市の連携を太くする必要があるでしょう。

3)市の対応方針が戦略性に欠けるのではないか

 実はこれがもっとも問題です。先に紹介した丹波市の「新型コロナウイルス感染防止対応方針について」をご覧ください。
 ステージを分けたのは良いとしましょう。問題はその右に続く欄です。ここ、イベントや行事ごとをどうするかしか書かれてませんよね。
 何これ? と思いました。作成日が26日なので、総理によるイベント関連メッセージを受けてのことと理解し仕方ないかとは思います。ただ、28日時点でまだこの段階ですかね。

 そこで、イベント以外の、たとえば職員の勤務体制をどうするか、市民への対応をどうするか、福祉施設や商業施設、産業界への対応をどうするかなど、その他の項目についてはどうなっているのか質しました。
 回答は「部ごとに対策を考えている」でした。えーと、対策本部を立ち上げたところまではいいとして、それでこれですかね。

 本来、この右欄には、今回の教育委員会の対応を含め、前述したようなさまざまな場面における対策を記載しておかねばならないのではないでしょうか。
 そうでないと、ステージが変わってからあたふたと調整することになる。市としての総合的な対応方針を準備しておくことを強く願います。

 そんなこんなで、議長からは「何かあったら土曜日曜にも召集かけるかもしれない」と各議員に通達がありました。
 まあ、それは仕方ないとしても、その「何かあったら」が「市内で患者が発生した」といったことでは困るのです。そんなことは想定して計画しておくのが筋。そんなことで緊急に集まらなくてはならないようなことではいけません。

 今回の事態が制御され、収束に向かうことを願っています。

“コロナウイルス感染拡大防止への取り組み課題” への6件のコメント

  1. 議員おっしゃる通りマスクの備蓄管理はずさんだったかも知れないが、市島の災害以来当局に指摘した方がいたのだろうか?
    問題が発生してから対応するのは、後手、それを指摘するのは後手の後手。
    毎日メディアが批判するのと変わらない。
    議会は議会なりに考え必要で有れば当局と議論すれば良いと思う。

  2. 確かにご指摘のとおり、われわれ自身が先読みできていませんでした。当局というより、われわれの落ち度と反省します。

    予測のつかない時代と言いつつ、まさにだからこそ議員力が問われていますね。せっかく20名いるのだから、多様な視点から見ていくことで、少しでも漏れを無くす努力を心がけなくてはならないと肝に銘じます。

  3. 積極性に欠けているんだよね。給食の食材も余るらしい。うん十万円分だって。
    売ればいいのよ。今税の申告中でしょ、各住民センターで事情説明したポスター張って、安く売ればいいのよ。その積極性がないから余って腐らせて捨てる。食品ロスって叫ばれているのに。あっという間に売れると思うけど。無駄にするのはどうかなって思う。なんでそういう考えできないのかな?。売り上げたお金は災害の物品の購入に充てればいいじゃん。そのことをwebで報告すればいいしね。

  4. すばらしい! まさにこの発想! あるいはいっそこども食堂に無償提供でもいいですね。恥ずかしながらぼくもそこまで思いつかなかった! 感服しました。

  5. その後の情報だけどお肉は冷凍保存することに決まったみたい。でも冷凍できない食材はどうするのかな。
    この代金は数万円だって。こども食堂や高齢者施設・保育園などへ無償提供大賛成!!。マスク3万枚は申告会場で配ったらいいのよ。税の申告に来ているんだからサービスしなきゃ。備蓄はいつでもできる。市民が病気にかからないほうが保険医療費抑えられるしね。

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