今、地方で何が起こっているか―崩壊と再生の現場から

朝日新聞紙上での連載をもとにまとめた書籍。 いま、地域を語るときに典型的に語られる二つの町がある。 夕張市と上勝町だ。「崩壊の現場」としての夕張市と、「再生の現場」としての上勝町。 この書籍もまた、ふたつの自治体をつないで語られる。 まずは全体像を振り返ってお 続き …

構造化するウェブ―ウェブの理想型を実現する技術とは

技術の背後には思想がある。岡嶋さんはそこに立脚している。個々の技術について解説する書籍は多くある。それら技術が実現する社会について論じた書籍もある。 しかし、それらの間をつなぐ形で描かれる書籍は少ない。一読をお薦めしたい。 副題で触れられている「ウェブの理想型 続き …

笑いの現場―ひょうきん族前夜からM-1まで

この本を手にとってみようと思ったのは、舞台『悩み多き者よ』を見たからだった。ラサール石井さんプロデュースのその公演は、たまたま人間ドックで同席した中年男3人が、互いが同級生(同い年)だと知ったことから交友を深める様子を描く。 理屈屋がいて、愛人を持つ人がいて、 続き …

イスラームの人間観・世界観―宗教思想の深淵へ

文明の対立、あるいは文明の衝突といわれる。最近では文明の対話とも。端的にはそれは、キリスト文明とイスラム文明の対立、あるいは対話を意味している。 分かりやすい構図だ。キリスト文明とイスラム文明は違う。宗教思想が違う。だから対立する。対話しなくてはいけない。 た 続き …

明日の広告―変化した消費者とコミュニケーションする方法

もう10年以上前だったろうか、一緒にセールス・プロモーション関連の仕事をしていた友人たちと、「広告って、恋文だよねぇ」なんて言っていた。 ひとりの後輩が、なにかの講演会で、プロモーション手法を恋の手ほどきに例えて説明し、それを評してもうひとりの後輩が、「あれ、 続き …