基金廃止その他の話

 昨日で3月定例会が閉会しました。

 これまでご紹介した議案以外の、今回の議会で可決された議案をご紹介します。

議案22号 丹波市交通安全基金条例を廃止

 「丹波市交通安全基金条例」を廃止、つまり基金を無くしますということです。

 もともとこの基金は、丹波市立春日自動車教習所が平成20年10月に民営化された際、教習所の特別会計に残されていた余剰金の一部をもとに設立された基金です。

 以来、交通安全教室や高齢者運転免許自主返納支援事業などを行うため、毎年400万円程度を一般会計に繰り入れて利用されてきました。しかし、それも令和4年度末に基金残高が尽きたことから、廃止されるものです。

 条例にある基金の設置目的及び積立基準は次の通りです。

(設置)
第1条 交通事故のない地域社会の実現をめざし、交通事故防止のための安全活動の推進に係る経費の財源に充てるため、丹波市交通安全基金(以下「基金」という。)を設置する。
(積立て)
第2条 基金として積み立てる額は、前条の目的に対し寄附された寄附金の額及び一般会計歳入歳出予算で定める額とする。

 目的そのものは達成されたというより、持続的に行うものであろうとは思います。寄附金や一般会計から積み立てることも可能であったろうとは思いますが、今後は一般会計で対応することになります。

 設置の経緯からすれば、それも仕方ないかなと思います。

議案25号 丹波市立農の学校に係る指定管理者の指定

 農の学校の指定管理者を指定するもの。

 指定管理制度については、「指定管理者制度について考える」で述べました。4月からの指定について、12月議会で議案としてあがることが多いと記しています。
 今回、3月議会で、指定期間は来年の4月1日からと、ずいぶん早い提案です。

 これは、学校という性格上、生徒募集の期間を考えると、先に管理者を決めておかないと募集にかかれないという事情によります。

 今回は、「丹波市公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例」第3条に基づく公募の結果決まったものです。

議案14号 丹波市定住促進住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正

 現在丹波市では「定住促進住宅」として、4戸の空き家を改修して、定住者向けに賃貸しています(「丹波市定住促進住宅の設置及び管理に関する条例」)。

 これらは、10年の期間を区切って所有者から固定資産相当額で空き家を賃貸し、市が改修した上で、希望者に月額50,000円で賃貸する仕組みです。

 平成29年に入居が開始され、これまで5世帯14人が利用されてきました。

 一方で、空き家の維持、修繕費がかかるといったコスト面の課題や、最近は空き家が人気で、市が介入しなくても利活用が進んでいるなど、環境の変化も生じてきました。

 そんなわけで、定住促進住宅については、今後、現在の入居者が退去されるか、10年の賃貸借期間が終わった段階で廃止するとの方針が示されています。

 今回は、その方針に従って、春日町にある「中山定住促進住宅」を廃止するものです。

議案18号 丹波市営自転車等駐輪場条例の一部改正

 今年の4月、統合後の丹波市立山南中学校が開校します。スクールバスが運行されるのですが、停留所に自転車置き場を整備して、そこまでは自転車通学ができます。

 その自転車置き場を、条例に追加するということです。

議案15号 山垣辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の策定

 以前「辺地と辺地債の話」で、辺地での工事等を行う場合、有利な「辺地債」を使うために「総合整備計画」を策定する話をしました。

 今回、青垣地域の「山垣辺地」にある「丹波市立青垣いきものふれあいの里」のエレベーターを改修するために辺地債を用いるべく、総合整備計画が策定されるものです。

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