公の施設の廃止議案
・議案25号 丹波市立休養施設条例を廃止する条例
丹波市立休養施設「やすら樹」を廃止するもの。やすら樹については、長く地元団体の「株式会社かどの」が指定管理で管理いただいていましたが、令和3年1月31日付で撤退されました。先ほどの条例で言えば「農林業施設」にあたります。
その背景には、平成29年度から赤字が続いていたところにコロナ禍が襲い、収支改善の見通しが立たなかったことがあります。
コロナ禍の前は、年間の利用者数16,000人前後、収入は8,000万円前後、支出はとんとんといったところで、指定管理料年間約200万円で支えている実情でした。
民間での運営ができないか、サウンディング調査も行われたのですが、厳しいのが現状です。
・議案28号 丹波市立青垣歴史民俗資料館の廃止
・議案29号 丹波市立歴史民俗資料館条例の一部改正
青垣歴史民俗資料館を廃止します。先ほどの条例では「その他社会教育施設」にあたります。
収蔵品は400点を超えます。春日の歴史民俗資料館に移す他、地元の小学校など、身近なところに展示スペースを作ることを調整中です。農村文化を伝える収蔵品が多いので、むしろこの機会を「博物館を開く」機会ととらえると良いのではないでしょうか。
すなわち、これまでなら資料館に行かないと見ることができなかった農村文化を伝える資料を、日常的に触れることができるようにする。
たとえば風によって選別する「トウミ」など、手回しした風をあびるだけで子どもたちは喜びます。そんな経験を日常的にすることを通して、手作りの暮らしの文化を感じてもらえる機会とする。
そんな、よい機会ととらえたいと思います。
なお議案第29号は、条例に付された一覧表から青垣歴史民俗資料館を削除するだけですので、普通議決です。
・議案27号 丹波市コミュニティ・プラント及び農業集落排水処理施設条例の一部改正
現在、下水道処理施設の統廃合が進められています。野村浄化センターで処理している区域を、黒井処理区に統合することに伴う改正です。
野村浄化センターが廃止されるわけで、先ほどの条例の「下水道施設」にあたるのではとも言えますが、機能が無くなるわけではなく黒井に統合されるだけなので、条例に付された一覧を訂正するだけの普通議決となっています。