丹波市総合計画を読み返す

 ただ今、丹波市総合計画のうち、後期基本計画の策定が進んでいます。総合計画というのは丹波市政の最上位計画。平成27年度から令和6年度までの10年間の計画です。

 基本構想基本計画からなっていて、このうち基本計画は平成27年度から令和元年度までの5年間が前期、令和2年度から令和6年度までが後期となります。

 後期の基本計画はパブリックコメントが募集されていますので、ぜひみなさんのご意見を寄せていただければと思います。

 さて、後期基本計画の前提である基本構想部分は10年間で変わりませんので、この機会にご紹介しておきます。
 なお、原文にあたりたい方は、丹波市のホームページから「第2次丹波市総合計画を策定しました」をご参照ください。

丹波市の将来像

 基本構想における丹波市の将来像は「人と人、人と自然の創造的交流都市」と表現されています。サブタイトルは「みんなでつなぐ丹(まごころ)の里」です。
 それぞれの意味するところは次の内容です。

  • 人と人
    市民主体のまち、市民ひとり一人の人権が尊重され、多様性を認めて助け合うまち。
  • 人と自然
    中央分水界があり、丹波霧が豊かな自然環境に深みと神秘さを醸し出す。この恵まれた自然と人との共生が未来を創造する。
    森林、里山や農地など、人が適度に手を加えることで人と自然が共生する社会を築く。
  • 交流
    街道が通り人も水も風も行き交う。文化が混在、ことに食文化は大きな発信力を持つ。広域的な交流が未来を創造する。
    人々の交流が、新たな文化の創造や市民の誇りにつながる。資源を生かした都市との交流や地域の交流がすばらしい未来創造につながる。
  • 創造
    伝統ある歴史や文化、産業を次世代に引き継ぐことが責任であり未来を創造する。
    人と人の対話やつながり、人と自然の共生や融合、知恵と技術を未来への原動力とすることが創造的都市を実現する。
    先人が築き上げた「丹波力(地域の人が持つ総合力)」に磨きをかけ、未来にチャレンジすることが、誰もがいきいきと暮らす丹波市につながる。
  • みんなでつなぐ
    市民と行政の連携を強化し、自然環境との調和、人との絆、地域の支え合いというつながりによるまちづくりを進める。
  • 丹(まごころ)の里
    平成20年商標登録。丹精を込める、丹念になどの「まごころ」。市外の方にファンになってもらい、選んでもらえるようイメージ戦略を進める。

まちづくりの視点

 基本構想では、まちづくりの視点として次の3つの視点があげられています。

(1)育て合い支え合える人の輪づくり
 ボランティアやNPO等が公共サービスを支える活力源になっている。市民ひとり一人が人と人のつながりを大切にしながら、地域課題に対し、地域の担い手として自発的に取り組む環境を整えることが重要。
 郷土に誇りと愛着を持つ子どもを育てることで、成人したのちに行政やさまざまな活動団体と連携し、必要な支援を必要な人に提供できるようにする。

(2)人・自然・産業・暮らしが循環する「源流のまち」づくり
 加古川水系と由良川水系の源流に位置し、豊かな自然環境に恵まれており、これらと人々が調和した里山が形成されてきた。
 人口減少下、これら自然を保全するのではなく、自然環境の再生・創出に積極的に働きかけることで、地域の活力を生み出す仕組みを構築する。
 産業経済、環境、健康・医療・福祉、都市・生活基盤、防災・防犯、教育・文化が循環する。

(3)来訪者を「丹(まごころ)」で迎える交流・定住の魅力づくり
 丹波ブランドの定着など認知度向上に取り組んでいるが丹波市アイデンティティの確立に至っていない。
 特に定住促進は重要な課題なので、交流の発展は欠かせない。訪れた人をもてなし、人と人の触れ合いを通して新たな文化や価値観を創造する。

基本姿勢

 すべての分野に共通する行政の基本的な姿勢として、2点あげられています。

(1)市民が主役の豊かな地域力【参画と協働】
 公募委員やパブリック・コメントなどで市民の行政への参画を促す。
 さまざまなボランティア団体やNPO、自治協議会による活発な活動が行われている。こうした団体の連携を強化するとともに、担い手人材の育成などを通じて市民活動や自治協議会活動を促進する。

(2)計画的かつ効果的な行政経営【行財政運営】
 公共施設再配置、職員数の適正化、市民ニーズの的確な把握をする。
 行政評価システムによる「選択と集中」による安定的な行財政運営に努める。また、民間活力を活用することで、無駄を省いた財政運営に努める。

基本計画「まちづくり目標」

 さて、以上が基本構想の骨子です。
 これに基づいて「基本計画」が組まれています。基本計画では前・後期とも「8つのまちづくり目標」が掲げられています。
 大きくは変わりませんので、ここで紹介しておきます。

  1. みんなで支え、育む生涯健康のまち
  2. 誰もが住みたい快適生活のまち(前期は「誰もが住みたい定住のまち」)
  3. あいさつでつなぐ安心して暮らせるまち
  4. 美しい自然と環境を大切にする源流のまち
  5. ふるさとに愛着と誇りをもった人づくりのまち
  6. 丹波力を活かした創意ある元気なまち
  7. 市民が主役の豊かな地域力の向上
  8. 将来を見据えた計画的で効率的な行政経営(前期は「計画的かつ効果的な行政経営の実施」)

 このそれぞれの目標に添って施策目標が盛り込まれています。施策目標は前期で36あったのが、後期は32に絞り込まれています。

“丹波市総合計画を読み返す” への5件のコメント

  1. 小橋 様
     丹波市総合計画後期のパブコメを出したいと思っています。
     少し気になっているのは、SDGsについて触れている箇所
    がありますが、本来はSDGsに基づいて市の総合計画を、ど
    のように構想し直すのかという視点が基本的に欠落しているこ
    とです。人口減少問題への危機感は当然ですが解決する視点が
    殆どないこととも、共通していまして、計画そのものがコンサ
    ル丸投げ状態で作成されていることが窺えます。
     それは、SDGsが、現在の世界の経済、環境、社会のシス
    テム(パラダイム)を永続可能なものへ転換せざるをえなくな
    っていることを前提に2030年までに先進国、途上国も一緒にな
    って解決すべき目標を掲げたということに理解が及んでいない
    ことを示すもので、この水準の危機意識の低さに対して、説得
    力のあるパブコメを提示するには、ある意味、相当に難しい事
    です。多様な立場の人びとと協働していく必要性を感じます。

  2. おっしゃる通りです。この後のブログの続きで、まずはぼくなりの提言をまとめていますので、ご参考に(なるかなぁ…)していただければと思います(公開は後ほど)。

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