ようやく、丹波市の新型コロナウィルス感染症対策補正予算の審議が始まりました。
皆さんからはスピード感に欠けるというお叱りをいただいており、反省すべきところは反省し、改めていきます。
一義的には当局側の動きが遅いのが原因ですが、議会が「両輪」として機能せずブレーキになっているのではないかと謙虚に見直す必要も感じます。それについてはいずれまた。
先日は会派、丹新会として「コロナ対策21の提言」を行いました。本稿ではこれにそって補正予算をチェックします。
なお今回の補正を含む丹波市のコロナ対策の全体像については、別に「丹波市新型コロナウイルス感染症対策情報」としてまとめていますので、ご参照ください。
行政の姿勢が見える(と信じたい)目玉事業
さて、提言に添って補正予算案をチェックする前に、今回の補正に上がっている事業でぼくが特に評価しているものを3つご紹介します。
中小企業者店舗等家賃補助 6,000万円
市内事業者の声を聞いて、丹新会の提言にも入れていた家賃補助。今になって国でも議論がされていますが、丹波市が先に着手です。特に飲食業は売上が減っても家賃などの固定費はかかっており苦しいとの声を聞きます。上限10万円で2カ月分の家賃を補助します。地方自治体ならではの市民の声を拾った施策であると考えます。
補食が必要な児童・生徒の生活支援 350万円
家庭状況により十分な食事を摂取できていない児童・生徒に牛乳とお弁当を学校から配り、見守りを行うものです。60人分、週5日で10週分が想定されています。こういう弱者目線ってすごく大切で、明石市などが上手という印象ですが、このブログでも伝えてきた「SDGs」の基本でもあります。
避難所の感染拡大防止 206万円
大きな危機を前にしたとき、ついそれだけに気をとられがちですが、だからといってこれから来る夏、豪雨災害の可能性が消えたわけではありません。複合災害への対応を忘れてはいけません。指定避難所51カ所に体温計、防護服セットを備えておくものです。内容が十分かは検討必要(GIS=地図情報システム=などを活用して避難予想人数を割り出すなどして)ですが、準備を怠らないことが安心につながります。
現場の声を聞くこと、弱者の立場に立つこと、先を見通し備えること。
予算には、その裏にある行政の姿勢がにじみ出るものと考えます。その点から、以上3事業に現れた姿勢に期待しています。
広い視野からの配慮を感じる3事業
同時に「目配り」という点で評価しているのは次の3事業。内容はともかく、見落とさず配慮していることを評価しています。
感染防止にかかる資機材の購入 165万円
救急搬送用の設備として、救急車や消防車等に搭載する感染防止セット100セットを準備。また青垣と市島の駐在所に感染防止用アルコール噴射消毒器一式が備え付けられます。丹新会の提言にも医療体制の安全を図ることを指摘しており、今回、青垣診療所に発熱トリアージが設置されますが、こうして救急体制まで目配りできていることにほっとしました。
市内在住外国人への情報提供強化 50万円
先ほど弱者についての指摘をしましたが、同じくマイノリティ(少数者)への配慮を忘れてはいけません。国際交流協会への委託。マイノリティに関しては、SNSやコミュニティFM等を日常的に活用してチャネル(情報流通経路)を築いておくことが重要と考えます。そういう点で、わざわざ災害時に予算をつけることかという気もしますけれども。(ですから目線としては評価しますが、中身については使途が見えないので微妙。)
農業者経営改善資金保証料補助 200万円
農業者が借り入れにあたり農業信用基金協会に支払う保証料を補助するものです。農業は丹波市の重要産業ですから、それを忘れてはいけないということでここで取りあげました。1件当たりの保証料20万円を10件で想定されており、およそ2,000万円を7年返済で借りた想定で組まれています。重要なのは2,000万円でどのような農家さんの行動を考えているかというところ。農業対策については、もっとアイデアを出す必要を感じます。
それでは今回の補正予算、総額75億2,000万円について次のページで総ざらいします。金額は大きいですが、このうち64億5,200万円は「特別定額給付金」です。
隣、西脇市では市長がfbメッセージ動画で、6月から半年間、上水道料金を無料にする他、市独自の手厚い支援を表明しています。
丹波市は相変わらず農業者中心の支援策ですか?
西脇市と丹波市はそんなに農業者(農業)の規模は違うのですか?
補食が必要な児童・生徒の生活支援ですが、児童全員に弁当と牛乳を配れませんか?もちろん、給食費は徴収しますが、家計が大変なところは減額したらいいと思います。そうすれば、給食に食材を卸している業者も助かるのではないでしょうか?家庭も自粛で食費もかかっていますから、家庭も助かるのではないでしょうか?素人の考えなので、案としてコメントしました。
決して農業者中心ではなく、むしろ今回は商工業に手厚いです。緊急的な状況の事業者が多いとの認識です。
西脇市も一部そうですが、兵庫県営水道から水道を購入しているところは、県が無料措置を取っているので、無料化しやすいのです。丹波市は独自水源なのでそこが難しい。
生活支援については、今回まずは困窮者対策をとったので、今後の様子も見つつ、より幅広い支援の検討が必要と思います。
実はそれも案として考えました。ただ、配食の方法などで良い解決策が思い浮かばず、提案を諦めました。せめてこども食堂的な運動と連携するとかできないかなとも思ったのですが、、、
臨時議会お疲れさまです。オンライン授業や会議、通常の業務で疲弊しています。あちらこちらで無理難題を言ってきますが、3人(正規1人と非正規2人)の職場でどうやってこなしていったらいいのか。追い詰められています。業務が偏りすぎなんですよ。めちゃめちゃ不公平です。マンパワーがほしいです。これからICTが必要となってくるのに財政課はケチを付けます。現場を見てほしいです。