SDGsのある丹波市の未来

 この9月議会、丹波市議会にとって初めての日曜議会が開催されます。

 当日は各会派からの代表質問として5会派の議員が壇上に立ち、市政を問い質します。ぼくが所属する丹新会では、吉積議員が質問に立ちます(肩書上の代表が質問する必要は無く、誰が質問するかは会派の届けによります)。

 その質問の一番目は、「SDGs」です。これは3月議会の代表質問としてぼくから提示したテーマで、会派として継続して取り上げる観点から、今回も質問項目に取り入れているものです。

 3月議会での代表質問は、今年度の市長の施政方針に対する質問というのが基本です。そこで「SDGs」の視点で市政にあたることを提案しました。
 この機会に少し振り返っておきます。日曜議会でお聞きになるときの参考にしてください。

基本的な心構え、姿勢はいいが方向性が弱い

 今年度の施政方針、市長は市政運営の基本的な心構えとして、4点をあげられていました。

  1. 激しく厳しい時代の流れの中で、自らを見失わない「まちづくりの心意気」を示す
  2. 「喫緊の課題に対するにはスピード感」「中長期的課題には粘り強い挑戦」という視点でロードマップを示し進行管理する
  3. 「持続可能な」明るい未来を描き、常に「経営」の視点、お客様目線を持ち続ける
  4. 市議会、市民と意思疎通し、適時適切に「決める」

 3点目の経営視点・市民目線や4点目の意思疎通と意思決定はその通りでしょう。大切な姿勢を述べられています。

 一方で、1点目の「まちづくりの心意気」では、「丹波市ならではの独自の工夫を凝らす」と宣言されており、それはまさにその通りです。しかし実際に2019年度の施策内容に独自性が発揮されているかについては、厳しく評価せざるを得ません。

 また、2点目の施策の進行管理については、「時流を読みながら(中略)先手、先手で」とされており、その心構えは素晴らしことです。しかし果たして2019年の施策が時流を読んだ先手の内容になっているか、やはり厳しく評価せざるを得ません。

 こうした「弱点」を補うものとして、SDGsを取り上げたのです。

SDGsの導入で市政の目線を広げる

 SDGsとは国連が定める「持続可能な開発目標(Sustainable Development GoalS)」の頭文字をとったもので、日本政府としても力を入れて取り組みを始めているところです。

 丹波市では3月議会で取り上げたことで、ようやく認知されたところ。しかし他の自治体の中にはすでに取り組みを始め、SDGs未来都市に選定され、あるいはモデル事業に取り組んでいるところがあります。丹波市もぜひ、SDGs未来都市を目指すべきでないかと思うわけです。

 SDGsは「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」など17の目標を掲げ、それぞれの目標毎により具体的なゴールを合計169設定したものです(だから複数形の小さなsがついているわけです)。

 SDGsに取り組むことで、丹波市の取り組みを日本の、世界の取り組みに位置づけることができます。いわば市政の目線を広げ、世界の目標と一体となった運営を行うことにつながるわけです。

大阪・関西万博がめざすSDGs

 先ほど述べた厳しく評価する項目のうち、1点目の「丹波市ならではの独自の工夫」については、市長の目玉施策「シティプロモーション」に表れますから、あらためて考えます。

 今回は2点目の「時流を読んだ先進性」に関して述べます。ここでいう時流は、施政方針演説に従うなら、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」や2025年大阪・関西万博と大きなイベントを迎えるなかで、時代がどう流れるかという目線です。

 ぼくとしては、なかでも大阪・関西万博は丹波市に人を呼ぶきっかけになると考えていますし、時代の流れを反映しているものととらえています。

 で。

 大阪・関西万博が目指すゴールってご存知ですか? 大阪・関西万博のサイトを参照ください。
 そう。「国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)が達成される社会」なんです(もう一つは「日本の国家戦略Society5.0の実現」)。

大阪・関西万博のテーマは丹波市の強みとつながる

 そこで、大阪・関西万博についてもう少しみてみましょう。

 ご存知のように大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。サブテーマとしてあげられているのが、「多様で心身ともに健康な生き方」と「持続可能な社会・経済システム」のふたつ。

 これはね、まさに丹波市が持っているものとぼくは思います。

 サブテーマのひとつめ「多様で心身ともに健康な生き方」。
 これはまさに新病院が開院した丹波市にあって、しっかりと築くべきものです。このあたりの考え方は以前「健康まちづくりの基本方針が必要では」で述べました。ぜひあの提案を深めて、丹波市からサブテーマにある生き方モデルを発信していただきたいと思います。

 もうひとつのサブテーマ「持続可能な社会・経済システム」についてはどうでしょう。
 これを里山の暮らしと里山資本と考えれば、丹波市がひとつのモデルを示すことができます。「市民の誇りを~氷上回廊保全条例」で示した考え方をベースに、ぜひ実現したいものです。

 このように考えると、大阪・関西万博のテーマは丹波市の未来ととても親和性が高い。であれば、丹波市もSDGsに示されたゴールを共有して、同じ方向を目指すのが「時流を読む」ことではないでしょうか。

具体的なSDGsの取り組み方法

 SDGsに取り組むと言っても難しいことではありません。個々の事業をSDGsのゴールに位置づけることから始めればいいのです。

 たとえばこの秋に開設する「男女共同参画センター」はSDGsでは5番目のゴール「ジェンダー平等を実現しよう」に位置づけられます。
 黒井城跡の修繕であれば11番目のゴール「住み続けられるまちづくりを」です。SDGsにおいては具体的目標に「世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する」が含まれていますから。

 このように、まずは施策をSDGsに位置づけるところから始めて、やがてこの考え方を市政に根付かせていくことで、持続可能な市政運営につなげられたらと思います。

 2025年、大阪・関西万博が開催される頃には、丹波市もSDGs未来都市として、先進的な取り組みができていると素敵じゃないですか?

“SDGsのある丹波市の未来” への3件のコメント

  1.  小橋議員の9月議会における「SDGs」への意欲的な提言に賛意と拍手を送りたいと思います。私たち市民の立場から一般質問での吉積議員の提案に注目し、SNSを通じて明日の傍聴を呼びかけたいと思います。
     すでにその内容に関する大枠での質問趣旨を小橋さんのコメントで理解した限り、まず丹波市民がそれぞれの立場からオープンにSDGsに向けてできるところから発信し行動を始めるきっかけを呼びかけておられると思いますので、私たち丹波の農業に携わる立場から、この小橋議員のコメントを拡散させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか? 

  2. 東間さん、ありがとうございます! ご返事遅くなりました。昨日はオーガニックを専門とする農業支援の方にお会いしていて、先進地ではSDGsとオーガニックは一体となっているという話に、丹波市ではまさに必要とあらためて心を強くしました。ぜひ、みなさんと協力して、SDGsな丹波市を実現できればと思います。

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