アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所
なんというのだろう、愛すべき本だ。いいよぉって、薦めたくなるような。 9つのアメリカの都市、そこにおけるコミュニティが紹介されている。どのレポートからも、アメリカの大気と人々の息遣いが感じられる。「物語」を重視して選んだという渡辺靖さんの視点のゆえだろう。 国 続き …
丹波市議会議員/雑文家
これからの社会ってどうなっていくんだろう。ぼくたちは、どんな指針をもって生きていけばいいんだろう。
そんなことを考えるときのヒントになるような書籍のレビューです。興味のおもむくままなので、トレンド的なものから、社会哲学的なものまで、基本的にノンジャンルです。
なんというのだろう、愛すべき本だ。いいよぉって、薦めたくなるような。 9つのアメリカの都市、そこにおけるコミュニティが紹介されている。どのレポートからも、アメリカの大気と人々の息遣いが感じられる。「物語」を重視して選んだという渡辺靖さんの視点のゆえだろう。 国 続き …
この十年で急速に進歩した分野といえば、先に紹介したゲーム理論もそうだけれど、ネットワーク科学もそう。 本書の特徴は、具体的な社会現象を取り上げつつ、ネットワーク科学を紹介しているところにある。「世界を読み解く」とはそうした姿勢を表している。 ネットワーク科学を 続き …
鈴木正仁さんは、現代の日本社会を、高度成長期の「農村型社会から都市型社会へ」から、バブル期までの「都市型社会から高度都市型社会へ」を経て、現代に続く「格差型社会へ」という流れにあるととらえている。 その上で、社会現象を「意味性」と「社会性」を備えた人間行為の集 続き …
そう、知的財産権というと今この時代のテーマであるけれど、それは18世紀にも闘争になっていた、古いテーマだったのだ。 山田奨治さんは、18世紀に行われた「永久コピーライト闘争」をじっくりと追う。そこに見られるのは、現代に起こってもまったく不思議ではない、既得権益 続き …
これが本題になっていてもおかしくない。そういう副題である。 むしろ普通なら「実践・地域情報化戦略―「元気村」はこう創る」ではないか。この、あえて副題的な一文をタイトルにした姿勢に、本書のネライを深読みすることができるかもしれない。 そこに読み取れるのは、熱い思 続き …