ゲームニクスとは何か―日本発、世界基準のものづくり法則

主題で「何か」と問い、答えを抜き出したのが副題になっている。 本書のポイントをついた副題なので、これを下の方から読み解いてみよう。 まずは「法則」だ。 サイトウ・アキヒロさんは本書で、日本のゲーム作りの裏にあった経験則を言語化し、「法則」として普遍的に記述しよ 続き …

ひきこもりの<ゴール>―「就労」でもなく「対人関係」でもなく

「就労」でもなく「対人関係」でもなく、とある。 逆に言えば従来のひきこもりの出口は、「就労」あるいは「対人関係」におかれていたということになるんだろうね。そのあたりの社会的文脈を、石川良子さんはこんな風に振り返っている。 まず、ひきこもりが新聞にとりあげられる 続き …

自由に生きるとはどういうことか―戦後日本社会論

「戦後日本社会論」か。 じゃあ、まずは橋本努さんが戦後の日本社会をどのように論じているかをまとめてみよう。「はじめに」で、書籍の内容をほとんどすべてかいつまんでくれている。本書を手にとった人も、まずはそこをざっと読んでおくと理解が早いだろうね。 さて。まずは敗 続き …

メタバースはSecondLifeから何を学んだか?

 2022年現在、「メタバース」がバズワードです。Web3とからめて語られることもあります。とはいえ、「TheSandBox」こそWeb3技術(ブロックチェーン)を利用していますが、人気の「VRChat」は別ものですし、基本的には切り分けて考えておきましょう。 続き …

コロナ禍は本当にテレワーク促進のきっかけになるだろうか?

 その昔、zaurusという携帯端末がありました。SHARPが出していたもの。学習コンテンツや動画など、モバイルでいろいろできました。  そのユーザー向けにメールマガジンも配信されていて、「mobilebrain」という媒体に毎週、ビジネス統計を紹介する記事を 続き …