専門としてきたゆえに質問を避けるということ

いよいよ3月議会がスタートしました。3月は新年度に向けた予算を審議するとあって、1年の中でもひときわ重要です。

そんな矢先、議案書の議案名に訂正があるという事案。提案された2月20日(火)初日の本会議終了後、さっそく議会運営委員会が開かれて、処置を相談しました。

一般的に提出議案を修正するには、議会で承認が必要です。しかし今回の場合、議案名の一部「条例を次のように定める」とすべきところを、「条例のように定める」と2文字欠字があったという軽微な例。正誤表の配布で対応可能との判断になりました。

こんな少しの間違いも議会運営委員会での決定が必要という、議案の重さをあらためて感じさせる一コマでした。

ところで。

今回の定例会では、一般質問をしないことにしました。

なぜ一般質問をお休みするのか

うーん、いろいろ考えたのですが。

先の臨時議会で丹波市の未来都市構造計画策定に伴う予算についての質問をした際、「自分の会社に有利な情報を得ようとしてのことではないか」と、ある人からご指摘いただいたのがきっかけです。

びっくりでした。

そもそもの質問の主旨は、計画策定の予算として1,750万円というのがずいぶんかかるものだと思い、算定根拠を尋ねたものです。
ご指摘いただいた方のおっしゃる「自分の会社」というのは、ぼくが創業に関わった「株式会社ご近所」あるいは「NPO法人gift」のことです。ぼくには、こういうコンサル案件に両社が関わるなんて想像もできませんでしたし、そもそも、ぼくはすでに両社を退任して久しいわけで、「自分の会社」でさえありません。

議員には倫理条例があり、自分が経営に関与している企業は丹波市との契約を結んではいけないという主旨の条項があります。
ぼくが両社から身を退く決心をしたのは議員を志す前の話で、別の理由からなのですが(そのことについてはまたいつか……)、結果としてぼくは、この条例に反していないのはもちろんです。

さらにご存知の方はご存知でしょうが、退任して後、議員になった一昨年12月からは特に、ご近所にしてもgiftにしても、業務を引き継いだ役員や関係者の方々には多大な負担かけつつ、いらぬ誤解を生んではいけないと、すっぱりと手を引きました(残った人たちからすると「放り出した」に近い状態だったかと)。

ですから本来、まったく問題ありません。

誤解を生む可能性があるなら避けねばならない

ただ、指摘をされた方は、そのことは理解されつつ、「我田引水ととられなければいいが、まだ関わっていると思う人はいる。」との助言です。

なるほど。考えてしまうわけです。

世間の誤解というのは、ぼくにはコントロールしづらいものです。それが理由となれば、「李下に冠をたださず」の理念からすれば、あえて正しい道をそのまま歩むよりは、立ち止まって様子を見るのが良いのではないか。

これは、物書きを業としていた頃からの、ぼくのスタンスです。

誤読はどんな場合もあり得る。たとえ相手のミスであっても、誤読を生んだ以上、その責は、書き手がおわねばならない。
何万人と読者がいらしたから、さまざまな受け取りがされます。そのすべての責を引き受けて、世の中に発信するのが物書きとしての矜持でした。

ちなみに、会社の側が市と関係しないという方法もありえますが、現経営陣にそのようなお願いをするのは民業への政治介入になりますし、逆に、経営に影響力を及ぼすことになる。
そのような選択肢はとれませんし、退任してしまった身ではとりようもありません。

したがって、世間に誤解の可能性が残っている以上、そして現にご指摘いただいた方のように誤解されている事実がある以上、その分野についての質問を控えるのが賢明ではないかと考えました。

新分野に取り組む契機

本心で言えば、公明正大に問題ないと主張できるのだから、気にせずやればいいと思うのですが、そうすると、ご指摘いただいた方の好意を無駄にすることになるし、大人げないですよね。

ただ、ぼくが関わってきた分野というと、次のように幅広いのです。

  • 定住促進
  • 農業振興(有機農業、ブランド振興、獣害対策)
  • 起業支援
  • 中心市街地活性化
  • 子育て支援(情報発信)
  • 林業振興(バイオマス)
  • 観光振興(恐竜、魅力発信、地域PR、食のイベント)
  • 地域づくり(集落再生、コミュニティ活動支援)
  • 社会教育(人材育成)
  • 市民活動支援
  • 地域情報化

これらの分野の質問を避けるとすると、残るのは何でしょう。

あまりに窮屈なので、こうしてブログにすることで、みなさんのご理解を少しでも早くとお願いするとともに、違う分野の質問をするために、ビッグピクチャー(大局)を描きなおす必要もあり、少し、時間をいただくことにしました。

違う分野といえば、たとえば福祉や学校教育などがそれですが、こういう分野、医療情報ネットワークやプログラミング教育など情報化との関連も大きく、それもまた避けねばならぬかどうか。困ったものです(笑

しかし。
制約が多いほど、クリエイティビティは高まるものです。6月議会には、パワーアップして質問者席に戻って参りますよ。

2 thoughts on “専門としてきたゆえに質問を避けるということ

  1. いろいろと大変ですね。こう言った意見に対して、真摯に対応すればするほど、政治家としての窮屈さをお感じになるでしょうね。そのことを含め、志を持って、政治の世界に入られたのでしょうから、初志貫徹されることを期待しています。今、東京に出向してますが、こちらで丹波新聞を郵送で拝見しています。仕事でコープ柏原にいたこともあり、丹波市のことが何故か気になっています。

  2. ありがとうございます! こうしたことは、むしろ成長のきっかけをいただいていると、むしろ感謝しています(^^)/

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