「まちなかホテルの可能性」「まちなかホテルの迷走(への助走)」「まちなかホテルの迷走」「まちなかホテルの論点」と続いてきた、混迷する柏原城下エリアの「まちなかホテル構想」の話。
以下に主な論点を整理します。なお、計画の概要については「まちなかホテルの可能性」を、これまでの経緯については「まちなかホテルの迷走(への助走)」及び「まちなかホテルの迷走」をご一読ください。
反対と推進それぞれの立場を書いていますが、いずれもぼくの視点(事業推進に賛成です)を通してまとめていますので、漏れやニュアンスの違いはあろうかと思います。あらかじめご了承ください。
- 支所のホテル化
【反対】価値ある公共財産を一部の人しか利用できない施設にすべきでない。
【推進】保存のための手法として理解すべき。また客室以外に公共スペースもある。
【反対】公共財産を事業用に供すべきでない。
【推進】事業に供することで今後の維持管理費がかからず、財政上有利。
【反対】宿泊に対応するために耐震補強など多額の追加費用がかかる。
【推進】投資対効果として納得できる範囲と考える(詳細は耐震調査結果を待つ)。 - 田原邸のホテル化
【反対】民泊は社会問題になっている。
【推進】民泊ではなく旅館業法に基づくホテルであるので混同すべきでない。
【反対】近隣が騒がしくなるなど不安(ごく近所の方から)。
【推進】(事業を進めつつ理解を得るしかない。) - 田原邸の購入
【反対】公設民営(市が購入して改修し、民間に運営を任せる)ではなく、民間主導で進めるべき。
【推進】理想はそうだが、事業者が進出できる条件整備の一環としてやむを得ない。 - 事業者との相談
【反対】運営業者となる可能性がある企業と相談をするのは不透明。
【推進】経験豊富な事業者に対してサウンディング調査(聞き取り調査)を行うのは、現実的な計画を立てる上で必要なこと。そのことが公正な競争を妨げるとは言えない。 - 柏原で農泊を行うこと
【反対】柏原の城下エリアで農業体験は提供できない。
【推進】農泊の定義は広い意味での田舎宿泊で、柏原でも集団登校など田舎ならではの文化があり農泊の対象になる。 - 支所は観光拠点
【反対】これまで支所は観光拠点にするという方針だったので、ぶれるべきでない。
【推進】より良い策への変更はやむを得ない。またフロント機能に観光コンシェルジュを持たせるなど、観光拠点的機能は残せる。
【反対】観光協会は観光拠点施設の受託を予定していたはずで、迷惑をかけている。
【推進】現在では観光協会も計画に理解を示している。 - 投資額とリスク
【反対】そもそも営利事業に公的資金を出すことは許せない。
【推進】産業振興・中心市街地活性化のためであり公益性がある。
【反対】経済波及効果の試算があいまい。
【推進】35%というホテル稼働率、レストラン客数とも、過大とは言えない。
【反対】民間事業者は途中で手をひく可能性がある。
【推進】そのリスクより何もせず柏原のまちなみが失われるリスクの方が大きい。また市はなんらかの契約上の縛りを検討すると言っている。 - 予算が青天井になる可能性
【反対】古民家は工事着手後に予想外の修繕で予算が膨れ上がる可能性が高い。
【推進】上限額の約束を受託事業者と結ぶ、仮に超過費用が出た場合は受託事業者の負担とするなどの説明が市からあったので、それを厳守してもらう。 - 市の姿勢
【反対】担当部署間の調整や地元への相談が不十分など進め方に不信がある。
【反対】春と夏で説明内容が違っているなど、計画がぶれる上に議会に説明不足。
【反対】市長の独断的な姿勢が目に付く。
(以上については問題と考える議員がほとんどです。附帯決議で縛りをかけた結果、地元説明が尽くされ、計画もブラッシュアップされてきました。今後はていねいに進めていただきたいものです。) - 柏原に集中
【反対】丹波市の観光拠点というなら他地域の了解を得るべき。
【反対】柏原ばかりに投資を集中させているのではないか。
(以上についてはだから進めないという話ではない気がします。まちなかホテルについては地元説明で充分と思いますし、観光拠点については春日を含む考え方になってきているので、本件とは別の議論かと。また当然、他地域への配慮も忘れないことです。) - 移転後の支所の場所
【反対】柏原支所の移転先(現在の建物の裏手=東側)は手狭だし、災害時に心配。
(この件についてはまちなかホテルとは直接関係が無いので未議論)
以上です。地元からも推進の要望が出ているので進めたいところですが、このまま市の計画通り突っ走るのではなく、一定の落としどころも必要じゃないかと思っています。ぼくなりの考え方を次回、「まちなかホテルの処方箋」に記します。
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