協働とスーパー公務員と

いよいよ9月議会。この9月議会は決算審査がメイン。決算については別の機会に触れさせていただきますが、後半以降、集中審議に入ります。

さて、今は一般質問の最中。ぼくの登壇は3日目、9月7日(木)の3番目、全体の大トリになりました。9時から始まって、一人1時間以内が持ち時間ですので、11時までには順番が回ってくる計算ですね。

今回は、新しい論題を提案するのではなく、以前に行った一般質問に対する回答の進捗状況を確認します。

ちなみに、以前「いない相手に向けて質問する」で質問に立った時の違和感について書きましたが、今回から、最初から発言者席で、ということは執行部に対面する形で質問することになりました。傍聴者の方には背中しか見えませんが、議会改革の一環です。ご了解ください。

シティプロモーションの評価は五分五分

初議会では「マーケティング」と「イノベーション」について質問しました。マーケティングについては、その時の市長の答弁にもありましたが、シティプロモーションという形で具体的に姿が見えてきました。

シティプロモーションへの評価は今のところ、ぼくにとっては五分五分です。前向きさは評価しますし、個別の事業としては評価できるところも多いのですが、切り口は二番煎じが多い。ネーミングセンスもないし(というかそもそもネーミングしようという姿勢がない)。これでは本来目的である丹波市のPRにつながらない可能性が高いように思います。

シティプロモーションについてはまたあらためて取り上げたいと思います。今回の議会では「イノベーション」に関連して取り上げた、協働についての進捗を確認します。

市民の活躍を分厚くするために

今回確認するひとつは、市がやっている業務の中で、民間に出せそうな事業があるのではないか、それを精査して、民間に活躍の場を作っていくといいのではないかという視点。

1回目の質問の時にも取り上げましたが、たとえば横浜市の「テーマ型共創フロント」のように、行政が抱える課題を提示して、市民とともに解決することを目指してはどうか。

そのためには、受け皿となるノウハウを市民の中に養う必要もありますので、地域づくり大学など生涯教育の場でも、そこを意識的に準備してはと。

合わせて、小学校区単位でのまちづくりが推進されていますが、支援体制が貧弱で、予算が効果的に使われていない(未来への投資ではなく消化になってしまいかねない)という懸念。

これが、大きくひとつ目に問いただす内容です。

スーパー公務員の登場を

もう一つは、スーパー公務員です。初議会での質問に対して、市長賞を検討すると回答をもらっているので、その進捗を確認します。

公務員が市役所に閉じこもらず、市民の中に飛び出すと、丹波市ってもっともっと面白くなる。そんなことを予感しています。

これは議会にも責任があるかもしれませんが、公務員が市民と一緒に取り組むと、馴れ合いのように言われていた風潮もあったようにも思います。

しかし、今の議会は公務員の活躍に応援的だし、この機会にぜひ、市民とともに活躍して時代を切りひらくスーパー公務員が出てきてほしい。

ややもするとシティプロモーション等で職員さんが忙しくなったという声を聞きますし、市長の口からも「職員のワークライフバランス」という言葉が出てきたりします。

もちろん、市役所がブラックな職場になってはなりませんが、スーパー公務員って、市役所の中で活躍するということではなく、日本を舞台に地方の時代を切りひらく、全国的な人材なのですよね。そんな視点を持つとき、職員さんのやりがいは無限に広がる。

そんな視野を持った公務員さんの登場に期待しています。もちろん、市長が命令したからって生まれるものじゃないので、そうした風土をいかにつくるか、難しい課題でもあり、市長のリーダーシップのあり方が問われるところでもあろうと思います。

一般質問通告書

こちら、一般質問通告書。締め切りまでの提出順で、質問順が決まります(提出は事務局までメール等で)。この通告書の後に「継続用紙」をつけて、もう少し詳しく説明します。今回の議会から、議会に傍聴に来ていただければ、これらの写しを当日見ることができるようになりました。(ということで、ぼくは7日の11時頃です!)

「協働とスーパー公務員と」への1件のフィードバック

  1. シテイプロモーションに就いて

    丹波市は青垣町で廃校となった3小学校跡地の再利用等について、最初に地元の住人或いは市内の住人からのアイデアを調査することなく、いきなり事業プランを全国公募しました。市民の中には、地元を無視したこのようなやり方に大きな不満を表明している人も沢山います。全国公募で事業プランを求めること自体、事業推進の基本から逸脱した,他力本願の非常識なやり方ですが、更に地元無視の進行は、今後の運営に於いて大きな禍根を残したと思います。

    新市長は市政運営に於いて「スピード」を信条としているようです。民間企業の経営には他社との競合上スピードは何よりも重要な要素ですが、自治体の経営に於いてスピードはそれほど重要なことではありません。それよりも、思い付きではなく、十分な調査と分析に基づく独自性のある実現可能な政策立案が重要です。そして市民の声をよく聞くことが更に重要です。この数か月の市政運営を見てみると市長の独走と時には暴走が目立ちます。これを監視し、抑制するのは市議会の役割と機能です。市職員は、宮仕えの身分であり、トップに物申すことなど出来ません。このことを議員さん全員が心して頂きたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください