いよいよ接種予約が始まるコロナワクチン-副反応、2回接種、変異株-

 いよいよ丹波市でもコロナワクチンの接種が始まります。
 高齢者の方には接種の案内が届いたかと思います(カバー写真)。

 ただ、接種開始は5月18日の予定で、予約開始は11日。少し先になります。丹波市における予防接種については健康課からの「新型コロナウイルス予防接種について」を参照ください。

 現場では毎週丹波市医師会と相談を重ねつつ、一向に定まらない国からのワクチン配布計画にやきもき、たいへんな気苦労をされています。優先接種されるはずだった医療関係者でさえ、ようやくスタートしたというのが現状(県立丹波医療センターの関係者は完了しています)。

 そうした中で、少しでも早くご案内をという(国の方針もあり)今回の送付です。本番まで、書類を大切に保管ください。

ワクチン接種の順番は?

 今回のワクチン接種は、16歳以上の丹波市民55,000人を対象に、令和4年2月28日までに終える計画です。

 とはいえまず丹波市に届くワクチンは、4月19日の週に1箱、26日の週にもう1箱だけ(ファイザー社製のワクチンです)。1箱に195瓶、1瓶で5回(通常の注射器の場合)なので975回分が2セットということになります。接種は3週間の間隔をあけて2回。

 この初期納入分は、クラスターを防ぐため、高齢者施設入所者(20施設で定員合計978人)の接種にあてる計画です。老人ホームの入所者などが優先されることになります。

 次に優先されるのが、今回案内が届いている高齢者(令和3年度中に65歳以上に達する方)です。丹波市では22,000人が対象です。
 しかし5月以降、いつどのくらいの量のワクチンが配布されるかまだ分からないのが現状。順調に配布されると想定して準備が進められているわけです。

 高齢者に次いで優先されるのは、基礎疾患を有する方、高齢者施設等の従事者(ケアワーカーさん等)、60~64歳の方です。
 基礎疾患というのは、慢性の呼吸器や心臓、腎臓や肝臓の病気(高血圧を含む)、糖尿病や重度心身障などをいいます。詳細は厚生労働省による「接種順位の考え方」を参照ください。

 そして最後に、その他の方々ということになります。

 なお、予約や接種にあたっては、丹波市が全国に先駆けて開発運用していた「ちーたんネット(医療介護情報連携システム)」を役立てているとのこと(カード配布はありません)。
 もう少し目に見えて、やっぱり丹波市ってすごいなぁっていうメリットが見えてくると良いのですけれどね。

ワクチン接種会場について

 ワクチンの接種会場は丹波市立看護専門学校の体育館(丹波医療センター隣接)です。
当初は個別のクリニックではなく集団接種とすることで、接種後の副反応など見守り体制の充実を優先します。
 時間帯は、火曜から土曜までの午後の予定。詳細は後日広報やホームページ、新聞折込などでお知らせがあります。

 会場までの交通手段が無い方は、どうして行けばいいのでしょうか。

 火曜から金曜について、市内に24地域ある自治協議会(小学校区)毎に拠点を設け、そこをつなぐ臨時バスを運行し、支援する予定です。
 全部で8ルートが計画されていますが、1日の運行は2ルート。ひとつの地域にすれば週1回運行ということになります。
 バス1台あたり10人定員で計画されていますので、1日20人までが限界。バス利用も予約が必要です。

 なお、前述したように65歳以上の高齢者の次には基礎疾患を有する方などが対象になってきます。
 診断書は必要とせず予診票で対応するという国の方針なので、この頃にはそれぞれのかかりつけ医での個別接種に移行している方がいいですね。

 それ以前に、集団接種での対応可能人数が1日200人(土曜は250人)です。高齢者22,000人を終えようとするだけでも半年かかる計算になります。
 政府は7月には高齢者を終えるなんて言ってますから、現実的にはある程度早い段階で地元医院での個別接種も受け付けていかないと対応できません。

 話題になっているように、歯医者さん(あるいは某自治体首長が要望するように薬局や)でも接種できるくらいにしないと難しいかもしれませんね。

 このあたりの体制移行について、具体的にはワクチン供給量や集団接種の実施状況を見ながら、市と丹波市医師会で協議しながら決定されていきますので、今後とも情報チェックをよろしくお願いします。

 あと、整理したとおり、対象者22,000人に対して、集団接種段階では1日200人と接種可能者が限られてきます。他の自治体で起こっているように、予約時にパンクする心配もします。

 こうした現状を理解し、気長に自分の順番を待つ。そう遠くない日に近くのお医者さんで接種できるようになるはずですので、それまで待つくらいの気持ちも必要でしょう。
 その日まで生活上の予防を徹底して、現在の暮らしを続ける心構えも必要ではないかと思います。

 さて。

 予防接種に関しては、次のような疑問をよく聞きます。

  • 副反応は大丈夫?
  • なぜ2回接種するの?
  • 変異株にも効くの?

 「次ページ」で、これらについて書かせていただきます。

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