丹波市コロナ対策補正予算、第2弾!

 新型コロナウイルス感染症、長丁場になりそうだなと心配するこの頃。

 話題の定額給付金は、6月17日段階で丹波市の場合、オンライン申請554件、郵送申請24,431件と申請率96.0%。給付率も95.5%と進みました。

 図書館などの施設についても利用制限が残るところもあるものの、開館され、利用できる状態になっています。
 そういえばスタジオジブリの背景画で話題の山本二三展が植野記念美術館で予定されているのですが、こちらは当初より期間をずらして、7月18日~9月13日で開催されます。楽しみです。

 さて、6月定例会の最終日(26日)には追加の補正予算が上程されます。即日予算決算常任委員会を開催して審査、結審の予定です。(第一弾の内容は「丹波市コロナ対策補正予算まるわかり」をご参照ください。)

 ひと足早いですが、主な内容をご紹介します。

感染症対策基金を設置します

 「丹波市新型コロナウイルス等感染症対策基金」が創設されます。

 これは、議員手当や議会費の削減、並びに市長等の給与削減で生まれた財源を、感染症対策に明示して活用するための基金です。

 削減した予算はそのままだと一般会計として一緒になります。新規の予算をつけて削減分を財源にしたと口頭で補足することはできますが、お金に色は無いので、確かめることはできません。
 そこで基金を設置して、そもそもコロナ対策にあてるために削減した分を、間違いなくコロナ対策に活かされていることが分かるようにする目的です。

 削減額は969万2千円。これに寄付金300万円を追加して、1,269万2千円の基金としてスタートします。

 もっとも、そこから800万円は、さっそく今回の新しい対策のために使われます。

 では、今回新しく補正予算として組まれる対策の内容をご紹介します。「ポストコロナにおける自治体の「新常態」」でご紹介した、丹新会から提言していた避難所対策や児童生徒の家庭へのルーター貸与などがさっそく含まれています。

コロナに負けない経済のために

 経済関連では、今回の補正予算の内容ではありませんが、先の補正予算からスタートした「テイクアウト支援」を店内飲食でも可能な形に変更されます。6月18日現在で95店舗の登録があり、商品券に交換された方は627件とのこと。
 また、丹波市独自の家賃補助(6月18日現在101件申請)、中小企業応援金(6月18日現在593件申請)についても、昨年実績と比較できない新規創業者でも摘要できるように変更されます。

 今回新しく追加されるのは以下の事業。

中小企業者販売促進支援事業 3,000万円

中小企業者がコロナ禍を乗り切るために行う販売促進活動(販促物のデザイン費や印刷費、折込料等)に対して、10/10で上限20万円の補助を行います。(150事業者を想定)

農業労働力確保緊急支援事業 700万円

農の学校の圃場にパイプハウス3棟を建設する費用です。即戦力となる人材を育成し、農家の雇用確保を支援するということです。なんとなく強引な理由付けのような感じはしますが、財源の半分は県のお金。コロナと関係なく必要なことではあると思いますので、この際、県の財源で認められるなら活用すればいいかと理解しますけれども。

タクシー事業者の感染防止策を支援 138万円

タクシー事業者がマスクや消毒液を準備したり、運転席遮蔽シートを取り付けたりする費用の1/2を補助します。1台当たり20,000円、普通タクシー54台、福祉限定タクシー15台分を想定。

子育て、学校教育への支援

 学校教育については、オンライン学習等の環境整備などが進みます。

 今回の予算では間に合っていませんが、タブレットの全児童・生徒への配布も、7月に予算化される予定です。聞くところによると兵庫県で一括して取りまとめて発注されるということで、それに合わせた時期の予算化になるようです。
 4.5万円までは国費で賄われる予定なので、その金額を前提として5,000台なら2億2,500万円といったところかな。まだ出されていないので予想ですが。

 それでは、今回分をご紹介します。

ひとり親世帯への経済的支援 2,999万円

ひとり親世帯に臨時特別給付金を支給します。1世帯50,000円で、第2子以降がいらっしゃる場合は1人につき30,000円を追加。国庫事業です。基本給付として、児童扶養手当の受給者449世帯に50,000円。2子以降が213人ということで、それぞれ30,000円。また、追加給付として家計が急変した10世帯を想定し50,000円を予定されています。なお、これに伴うシステム改修費64万7,000円も含みます。

児童生徒の熱中症対策 630万円

今年は夏休みが短縮されます。そこで、通常なら夏季休業だった13日間を対象に、特別な熱中症対策として1人あたり1日100円として4,800人分を予算化。スポーツドリンクの準備等が想定されていますが、実際には各学校に任されることになろうかと思います。

モバイルルーターの整備 401万円

ネット環境の無い家庭に、モバイルルーターを貸与します。月額約3,000円で150台、9カ月間を見込んだ予算です。先に紹介した感染症対策基金から400万円繰り出します。

オンライン学習ソフトの導入 408万円

受験を控える中学3年生がオンライン学習をできるよう、スタディサプリというシステムを導入します。月額約800円の550人分、9か月間を見込んだ予算です。先に紹介した感染症対策基金から400万円繰り出します。

学習指導員の配置 809万円

臨時休業が長引いた分、未指導分の授業を充実させなくてはなりません。その支援をいただく講師の配置を行うものです。週3日2時間(時給1,500円)、31週で29校分の予算となっています。どのように活用されるのかな。

特別支援学校の臨時休業に伴う支援 6万円

特別支援学校の臨時休業に伴い、事業所が行う電話や訪問等の代替的手段を利用された場合の費用を助成するものです。5,000円の4人、3か月分を見込んだ予算です。

避難所の感染予防対策

指定避難所の感染予防資材を充実 757万円

市内51カ所の指定避難所に感染予防資材を購入し、備えます。マスクや消毒液などの基本セットのほか、パーテーション、扇風機、冷風機、ブルーシートなどです。

自主避難所感染予防対策 456万円

現在、各自治会では自主防災組織を作って、防災訓練等を行っていただいています。これら228団体に対して、マスク等の感染予防グッズを購入する費用を補助するものです。各団体20,000円を想定しています。

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