親密性の社会学―縮小する家族のゆくえ

介護の社会化が進められている。 それはたとえば、介護保険制度を導入し、介護士などによるケアができる体制を整えることを意味している。つまり社会化とは、介護や育児といった、これまでは家庭内で担われてきた役割を家族から切り離し、社会としてめんどうをみようということだ 続き …

連帯と承認―グローバル化と個人化の中の福祉国家

日本はどこに行こうとしているのだろう。グローバル化、個人化を前提とした改革が進められた後、格差の解消が言われる現在は、あるいは福祉国家であろうとしているのか。そんな思いから、これはまさに副題にひかれて手にした本だ。 福祉国家という言葉を、精密に理解していたわけ 続き …

<病>のスペクタクル―生権力の政治学

生権力というのは、西欧の近代社会で行使されている権力を名づけた、フーコーによる造語だ。美馬達哉さんが第四章「<生>のテクノスコープ」で行っている解説を参考に、少しまとめておこう。 君主が絶対的だった封建社会では、人々は、従わなければ殺されるという「死の権力」に 続き …

ひきこもりの<ゴール>―「就労」でもなく「対人関係」でもなく

「就労」でもなく「対人関係」でもなく、とある。 逆に言えば従来のひきこもりの出口は、「就労」あるいは「対人関係」におかれていたということになるんだろうね。そのあたりの社会的文脈を、石川良子さんはこんな風に振り返っている。 まず、ひきこもりが新聞にとりあげられる 続き …