6月議会での議案審議(生活に身近編)

 さて、6月議会に提案されている議案をさらっておきます。補正予算については別にしますね。後編は「いつものドタバタ編」です。

丹波市豪雨災害を忘れないために

 今回の目玉はやっぱこれかな。

議案71号「丹波市「心 つなぐ」防災の日を定める条例」

 2014年8月16日から17日未明に発生し、大きな被害を出した丹波市豪雨災害。この教訓を忘れないため、8月16日を「心 つなぐ」防災の日とするというもの。
 大切なことなのですが、本会議での議案質疑を聞いていると、9月1日の「防災の日」とどう違うのか、当局ももっとしっかり説明できる必要があるように思います。

 丹波市の豪雨災害から得た教訓。それは、コミュニティのつながりによって、迅速な応急復旧ができたことと考えています。
 だからこそ8月16日というお盆のさなか、おそらくは家族親戚が揃うことも多い日、みんなで防災について語り合う、そんな静かな内省の日になればいいと、ぼくは思います。家族や親せきで互いに助け合うことの大切さを再確認する日。

 そうして「心 つなぐ」ことの重要性を心に刻んだ上で、9月1日の防災訓練などに参加する。そういうことではないでしょうか。そしてそれでこそ、丹波市としてこの日に防災の日を定める価値があるのではないでしょうか。

 8月16日にも防災訓練をしましょうなどと話をしはじめると、あえてこの日に丹波市版の防災の日を定める必要性を感じません。「心 つなぐ」とつけた意味を、みんなで確認していくことが、この条例を活かすことになるでしょう。

下水道料金が改訂されます

 市民生活に身近なところではこれ。

議案76号「丹波市下水道条例及び丹波市コミュニティ・プラント及び農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定」

 下水道事業運営審議会の報告を受けて、下水道使用料を変更するもの。大口利用者ほど低い負担の状況を改善するためです。詳細は審議会の議事録で確認できます。
 丹波市の下水道使用料は、一般的な世帯に多い20立方メートルでは県下トップを争う高さ、逆に5,000立方メートル(それだけ使うのは市内でも数社)では下の方なのです。

 基本水量を現在の10立方メートルから5立方メートルに変更し、基本料金は2,700円から2,100円に下げます。
 なので、仮に5立法メートルしか利用しなければ、値下げになります。およそ20立方メートルまでは値下げ、それを超えると値上げとなるようです。件数で言えば全体の57.6%が値下げです。

 一方で、大口の場合は増えることになりますから、たとえば企業誘致に影響しないかなどは心配ですね。審議会には商工系の委員さんも入っていらっしゃいますから、そのあたりも配慮して、5,000立方メートルともっとも多い場合で値上げ率は20%以内に収まるように工夫されたそうです。

廃校活用、また一歩前進

 青垣の廃校活用がまた進みます。

 丹波市では廃校を無償で貸し付けることにしています。地方自治法96条に議会での議決事項が決められていますが、その6項で適正な対価無くして財産を譲渡したり貸し付けることが入っています。
 なので、廃校を無償貸し付けする事案が出てきたときは、議案としてあげる必要があるのです。

議案65号「市有財産の無償貸与」

 旧芦田小学校を活用したいという会社があって、貸しますよということです。
 会社は、リングローさん。同社ホームページの「地域への取り組み」に紹介されていますが、廃校を活用した地域での取り組みを進められており、丹波市でも展開するという流れ。

 プログラミング教室なども開かれるそうですが、テキスト代程度だとか。だからこそ、無償で貸しますという丹波市の条件も魅力だったのでしょうね。今後が楽しみです。

 もうひとつ、施設関連では7月1日から丹波市立健康センターミルネの3階に丹波市立こども発達支援センターが開設されます。それに伴い現在の丹波市立ひかみ障害者・児生活支援センターは廃止されます。

議案72号「丹波市立ひかみ障害者・児生活支援センター条例を廃止する条例」

 現在同センターが入っている建物には、「こども若者サポートセンター」が、柏原から引っ越してきます。

 以上、生活に身近なものを中心にピックアップしました。その他の議案は「6月議会での議案審議:いつものドタバタ編」で。

「6月議会での議案審議(生活に身近編)」への2件のフィードバック

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